Victor ビクター MCA-100BとMCT-100Tの紹介です。1971年頃の製品になります。ビクターコンポネントステレオのMCA-100B(プリメインアンプ)とMCT-100T(AM/FMチューナー)です。
小型なので縦置きまたは横置きで配置することができます。低価格帯ですがアルミ無垢のツマミが採用さていますので操作感は良好です。木目調のプラスチックカバーと丸いダイヤルスケールのチューナーが印象的でスッキリとしたデザインに好感が持てます。
MCT-100Tの中を覗いてみます。1枚のプリント基板の上に2連バリコンが配置されています。糸掛けを外して修理する必要がありそうです。
FMフロントエンドの初段はFETではなくトランジスタ(2SC535)が採用されているので受信感度やS/Nなどが期待できそうにありません。当時、8,900円の価格を考えると目一杯健闘した結果かと思います。
次にMCA-100B(プリメインアンプ)の中を覗いて見ます。電源基板とアンプ基板のシンプルな構成です。上の写真のようにMCA-100Bを修理するには、底板からプリント基板を分離させる必要があります。
修理が終わったので、ヒヤリングしてみます。MCT-100Tを単体で聴きますがバランスも良く帯域は広く感じられます。奥行もありいい雰囲気です。受信感度はやや弱く感じます。次にMCA-100Bですが、上下の帯域はほどほどですがバランスの取れた聴きやすい音です。また、メリハリがある元気な音質です。特にMCA-100Bは想像していたより遥かにいい音を聴かせてくれました。
低価格帯ですが小型でデザインも良く気になるアンプとチューナーです。PCオーディオなどでサブシステムとしての組み合わせがお勧めかと思います。