TANNOY Mercury 7.1にマークオーディオ OM-MF5をツイーターとして使ってみました。
マークオーディオ OM-MF5をツイーターにしようと思ったのは、メインスピーカーのTANNOY Mercury 7.1の高音が足りないことに不満があったからです。TANNOY Mercury 7.1は、2WayブックシェルフでH270×W160×D194.7(mm)の小型ですが低音が豊かで奥行きのある音楽を聞かせてくれるスピーカーです。しかし、このスピーカーには大きな不満が1つあり高音が不足して欲求不満になるんです。ブックシェルフとしては上品なイギリスらしい音作りとは思いますが上品すぎて私との相性は今一歩でした。そこで、隣に飾ってあったマークオーディオのスピーカーの繊細な高音とTANNOY Mercury 7.1の組み合わせを思いつきました。
材料としては、今回も本屋で見かけたStereo誌の付録2つ(スピーカーとエンクロージャー)を衝動買いして組み立てたものを改造しています。
・これならできる特選スピーカーユニット マークオーディオ編 特別付録:マークオーディオ製 8cmフルレンジ・スピーカーユニット
・スピーカー工作の基本&実例集2018 特別付録:マークオーディオ OM-MF5 8cmフルレンジ・スピーカーユニット対応エンクロジュア・キット
この組み合わせで製作したマークオーディオのスピーカーはH202xW120xD141(mm)のバスレフ構造で、このサイズとしては今までのスピーカーにはないマークオーディオらしい繊細な音質を聞かせてくれます。使用するスピーカー・ユニットOM-MF5の特性を見るとフルレンジですが15KHzをピークにだら下がりの特性なのでツイーターでもいけそうです。また私はソフト・ドーム・ツイーターを使った製品が比較的好きなので、マークオーディオを使えば刺激的ではなく高音をほんのりプラスしてくれるんじゃないかと期待していました。
早速、マークオーディオのキット・スピーカーの改造をしました。エンクロージャーは組立済みだったので、スピーカーが対象に見えるように下部を強引に切断してH202⇒H137のサイコロ型のサイズとしました。ネットワークには1μFのコンデンサを入れ試聴です。これは大失敗でした。エンクロジャーの下部を切断して底板をつければ、ただの密閉型のスピーカーでユニットが振動できず高音はさっぱりでませんでした。フルレンジ・スピーカーとしても詰まった音で使えたものではありません。マークオーディオの軽量メタルユニットを自由に振動させるには空気の流れを遮ってはいけなかったと反省しきりです。
今度はエンクロージャーの背面に空気抜きの穴を開けました。背面の板がなければいいのですがスピーカー端子を確保するため強引に穴を開けたので仕上がりが悪く恥ずかしいかぎりです。
再度、試聴してみましたが”すばらしい”の一言です。TANNOY Mercury 7.1に足りなかった高音が聞こえてくるじゃないですか。それも繊細な高音で全体のバランスも自然で違和感がまったくありません。マークオーディオの音質なら相性はいいと思いましたが私的にも大成功です。さらに私の好みでネットワークのコンデンサを1μF⇒2.2μFぐらいにして高域を少し増やしたほうがBESTだと感じています。
TANNOY Mercury 7.1は奥行きのある音楽を聞かせてくれるのが魅力のスピーカーです。マークオーディオのOM-MF5をツィーターとして使うことで高域がグレードアップして、より音楽を楽しく聞かせてくれるスピーカーに変身しました。