東芝 IC-70 GT RADIO 1969年(昭和44年) 9400円の製品です。自宅でも使っていた懐かしい製品です。小型でスタイルも良く高性能なラジオだったと記憶しています。
症状:電源が入らない:IC-70の蓋を開けてみます。
長い間電池を入れたままにしていたのか、電池フォルダーのプラス側・受け金具が写真のように厚みのある緑青(ろくしょう)でおおわれていました。これでは通電できません。外部から6Vを直接つないでみるとラジオは元気よく鳴りましたので、受け金具がサビて通電できなかったことが故障原因です。 緑青の落とし方はネットでたくさん紹介されていますので調べてみてください。しかし、ラジオの金具のサビを落としてもしばらくするとまた通電しなくなりラジオを楽しむどころではなくなることがよくあります。
今回は電池フォルダーの受け金具を交換してみたいと思います。まず、この製品の受け金具は独自の形状で他のラジオにはありませんので流用部品は手にはいりませんので、受け金具を自作することにしました。この受け金具の形状は100V電源プラグの受け側に似ていたことから電源プラグの金具を加工して作成します。110円で買った電源プラグは、電気系統の金具で電極を挟み込む形状でしかもビスで固定できる穴まで開いていますので材料としては理想的です。
1時間ほど作業して写真のような受け金具が完成しました。元のラジオの金具より肉厚の金属で立派に見えます。
最後に電池フォルダーを脱着を繰り返して金具のはさみ具合を調整をします。