2022/01/01

TRIO KT-5500 FMステレオチューナー 修理(タンタルコンデンサのカラーコード)

 今回は、TRIO KT-5500 FMステレオチューナーの修理です。TRIO KT-5500 FMステレオチューナー 1975年 38,000円で5連バリコンを採用しています。プリメインアンプKA-5500とペアで販売されていた懐かしい製品です。KT-5500は一回り小さなボディーですが操作感は上位機種と同じ感触で高級感もあり個人的に大変気に入っているチューナーで今でも愛用しています。
 症状:電源が入らない:チューナーの中を覗くとヒューズが飛んでいるのでヒューズ交換します。再度電源を入れてもヒューズが飛んでしましました。どこかで過電流が流れているようです。ヒューズをたどり故障の原因はタンタルコンデンサ不良と判明しました。
 ご存じのようにタンタルコンデンサの故障モードはショートになります。そのためタンタルコンデンサが故障してショートになりヒューズが飛んで電源がはいらなかったみたいです。たぶん、チューナーの電源入ったままACコードを抜いたり、電源ON/OFFを繰り返したことによる経年劣化だと思います。タンタルコンデンサは定格電圧を超えるととすぐにダメになるので古いオーディオ機器では要注意です。
 しかし、タンタルコンデンサを交換しようと思ったのですが困ったことが発生しました。TRIO KT-5500の1975年発売当時の初期製品にはタンタルコンデンサの容量表示がカラーコード表示のため見方忘れてわかりません。KT-5500を数台もっているので、ためしに中をのぞいてみると故障個所は青いタンタルコンデンサに替わっていて容量3.3μfと電圧25Vと書いてあります。幸運に恵まれて問題は解決しましたが、KT-5500のすべてが数字表記のコンデンサに置き換わっていません。今後の修理に支障をきたしそうです。

今では貴重なタルタルコンデンサのカラーコードの見方

昔、タンタルコンデンサの読み方を何処かで見た記憶があり探すと古い手書き資料が見つかったのでご紹介します。 

TRIO KT-5500に実装されているタルタルコンデンサ

写真のタンタルコンデンサは特にわかり難いです。2色に見えますが3色として読みます。上から緑5、灰色8、灰色25V、白丸0.1μfで、5.8μf/25Vになります。 容量の欄には×100μF?などありますが古い記憶なので間違いがあってもご容赦ください。