2025/12/17

Technics テクニクス ST-8080(80T) FM/AMチューナー

前面パネル
背面パネル

Technics テクニクス ST-8080(80T)FM/AMチューナーの紹介です。1976年、50,000円のチューナーです。

70年代のオーディオ機器が一番記憶に残っています。その当時の名機が一同に掲載されていた雑誌があります。昭和53年(1978年)電波新聞社 AUDIO別冊「世界の銘器 ステレオ・コンポ回路図集」です。貴重な回路図集です。

S-8080回路図

テクニクス ST-8080も回路図が掲載されています。懐かしいチューナーです。アナログチューナーは何台もあるのですが殆ど使わず保管してます。整理のため引っ張りだしました。

今では想像できない大型で重量級のチューナーです。このシリーズの製品はテクニクス独自の黒いパネルデザインで統一されています。このチューナーは明るい大型のダイヤルスケールと大きなメーターのシンプルなデザインで、黒を基調としたフレームにダイヤルスケールの照明が洗練された雰囲気を漂わせます。

ダイヤルノブの感触は高級感溢れます。オーディオ機器を自らの手で操作する楽しさを教えてくれる製品です。リモコン操作では味わえない魅力があります。

フロントエンドにはFM:4連バリコン 、AM:2連バリコンです。このクラスでFM:4連バリコン は頑張っています。個人的にはFM専用機でも良かったです。AMがあることで中途半端な位置付けのチューナーになって残念です。AMラジオ放送が盛況な時代なのでAMを捨て切れなかったのかもしれません。

この頃になるとチューナーの各機能毎のIC化が急速に普及します。各メーカーからはIC化により高性能で安定した動作のチューナーの銘器が誕生しています。

裏側は大きなフライホイールとダイヤルスケール照明用の大きな銀色の金属板が見えます。

前面パネルを取り外した様子

裏側から見ると鋳物であることがわかる

ダイヤルスケールのガラス内部が汚れているので分解して清掃です。前面パネルを取り外します。 驚いたことに前面パネルは鋳物で形成されています。重いはずです。分厚いガラスを鋳物のパネルにどうやってはめ込んだのかも謎です。針金と布を使いガラス内部の隅々まで清掃すると元の美しくしさが復活します。ダイヤルノブはコンパウンドで磨くとつややかな光沢と手触りが戻ります。ダイヤルノブとフライホイールの軸を固定するリングが錆びています。見えない箇所ですが錆びを落として再塗装します。

RCA端子のクリーニング

RCA端子は古いM5ナットドラーバーで清掃すると綺麗に仕上がります。

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プリント基板の部品には劣化は見られないのでこのままで大丈夫そうです。久しぶりに電源を入れます。正常に受信しました。ヒヤリングします。帯域は広く奥行きもあり落ち着いたバランスの取れた音がします。mpx hi-blendをONにすると帯域は狭く感じますがノイズ感は激減します。そして決して刺激的な音がしません。OFFにすると一気に帯域が広がりますが軽いノイズ感を伴います。このクラスになると段違いに音が良くなっているのが実感できます。長期保管していましたが動作に不具合もなく正常でした。

最近はS/Nの良いフルデジタルチューナーしか使っていません。アナログチューナーは置き場所もなく整理することになります。アナログチューナーを手放す時代が来るとは思ってもみませんでした。思い出のある機器を手放すのに少し寂しさを感じます。