2021/12/27

エース ラジオの前期と後期(搭載しているトランジスタの見分け方)

Aceラジオには前期と後期の製品があります。(私が勝手に前期・後期と呼んでいます)

なつかしいAceラジオ

1つはメタルキャンのゲルマニウム・トランジスタを搭載した機種(前期)もう一つは樹脂製のモールドタイプのシリコン・トランジスタを搭載し機種(後期)です。
 ① トランジスタの形状から見分ける

Aceラジオの前期と後期の内部の違い
 当然、私が好きなのはゲルマニウム・トランジスタの前期のAceラジオです。
シルバーのゲルマニウム・トランジスタ(上側の機種)と黒い樹脂のシリコン・トランジスタ(下側の機種)は裏蓋を開ければ一目瞭然です。
 ②Aceの文字から見分ける

Aceラジオの前期と後期の全面パネルの文字が違う
もう一つ蓋を開けなくてもわかる方法があります。ラジオの全面にはAceの文字があります。黒の凹文字のAceのラジオは前期(上側の機種)の製品で、銀の凸文字のAceのラジオは後期(下側の機種)の製品になります。 オークションで買うときは、Aceの文字をみてくださいね。同じように見えて中身と年代が全然違う製品なんです。最後に初期の製造・販売元は有限会社エース電気ですが後期は学研になっています。
 
追記(2022.5.17)
この間、オークションを覗いていたらAceの2石で凸文字のゲルマニウムトラジンスタ搭載の機種を発見しました。今まで見たことがありません。初めて見ました。凹文字から凸文字、ゲルマニウムトランジタからシリコントランジスタへの移行期にあたる製品かとは思いますが、台数は非常に少ないめずらしい製品だと思います。