2023/02/18

Pioneer パイオニア SX-45 FM/AMレシーバー

Pioneer パイオニア SX-45 FM/AMレシーバーの紹介です。 1970年頃の39,800円の製品でシリーズの最下位機種になります。全面はアルミ枠に黒いアクリルバネルを重ね黒のツマミを配置、チューナーのメーターはオレンジ色、目盛りはブルーに輝く斬新なデザインです。上の写真は、黒いツマミが高級なゴールドのアルミ無垢のツマミに変更されています。SX-45はブラックで統一されていますが、ツマミを交換しても最初からこのデザインだったように違和感もなくいい雰囲気に仕上がっています。

SXシリーズの背面は全て同じ構成でフェライト・アンテナおよびアンテナ端子、スピーカー端子(パイオニア独自のT型)、RCA入出力端子などが配置されています。

内部は全体にスッキリとした部品配置でレシーバ製作に手慣れた印象を受けます。電源部には大型トランスと2200μFの大容量電解コンデンサを採用ています。チューナー部は茶色のプリーにAM2連、FM3連バリコン、15mm角の少し大きなIFTは過渡期の部品かと思います。もう一つのプリント基板にはPhonoイコライザ、プリアンプ、パワーアンプが順番に配置されています。パワートランジスタ2SD226Aはシャーシをヒートシンクとして使い4個配置する作りになっています。照明には苦労した様子で長さ15cmほどの目盛りには4つもランプを使用して明るさを確保しています。

50年以上前のレシーバーはこのままの状態では使用できないので劣化部品は交換します。ただ淡々と部品を交換する根気が必要な作業です。 修理後は一通りの機能を試験をします。プリアンプ、パワーアンプ、FM、AMは全て正常に機能しているようです。

ただ1点、シグナル・メーターは振れるのですが、突然針が振れなくなったり突然回復する症状が不定期に発生します。何度も試験していると終いにはシグナルレベルが1/3にまで低下する症状まで出てきました。回路を調べますがIF段の2SC170コレクタ電圧が9.3V⇒4.2V不安定なので交換しましたが直接の原因ではありませんでした。原因はわからず。数日テストを繰り返した際にメーターを叩くと針が振れたり振れなくなったりの症状が変化しました。メーター本体の故障のようです。

ダメ元でシグナル・メーターのカバーを外して内部を確認してみます。 上の写真を見ると針を元に戻すばねコイルのハンダ付けが外れて接触しているだけの状態でした。メーターは振動で導通が変化するので振れたり振れなかったりしたはずです。修理のためはんだ付けしようとしますが、はんだが溶けたときの表面張力でコテ先にバネコイルが張り付いてはんだできません。30分格闘してなんとかはんだ付けは成功です。シグナル・メーターの信号レベルも回復し動作も安定しました。

受信感度、トラッキング、セパレーションの調整をします。調整後のFMステレオ放送は音が全然違います。クリアで広がりがのある音に激変しました。部品交換で音質が改善したのと調整がズレていたのでしょう。SX-414より抜けの良さと量感がやや劣りますが、バランスがとれたSX-414と同じ音の傾向を持った良い音です。高音はややサ音が強く、低音はダンピングが効いたような締まった音がします。エージングすることで落ち着くでしょう。パイオニアのSX-414より一世代前のSXシリーズ・レシーバーは独自のパネル・デザインで雰囲気もあり音も良いのでお勧めの製品だと思います。

2023/02/11

Technics テクニクス SA-5200 FM/AMステレオレシーバー

Technics テクニクス SA-5200 FM/AMステレオレシーバーの紹介です。1973年頃、47,800円のレシーバーです。テクニクスのレシーバーはあまり出回っていませんが以前より興味があり入手しました。ダイヤルスケールの照明が美しいパネルデザインのレシーバーです。このレシーバーは重く8kgもあり物量が投入されいるようで期待がもてます。

背面パネルを見るとFMアンテナ端子(600Ω/75Ω)、フェライトアンテナ、外部入力、テープ端子、スピーカ端子、スピーカヒューズが配置されています。

カバーを開けて目に入るのがPanasonicの薄紫色の大量電解コンデンサ2200μF×2本です。大型のフライホイールによりダイヤル選局時の操作感は非常にいいです。FMの初段は4本足のFET 2SK39-Q、FM:3連/AM:2連ですがバリコンにカバーがあるものは珍しいです。この頃にはFM MPX用ICが使われ始めていてAN211が実装されています。パワートランジスタは2SD390を採用しています。

最初に故障箇所はないか目視で確認します。FMチューナー基板の電解コンデンサのカバーが熱で変形しています。1973年の製品なので劣化部品は全て交換します。劣化部品の交換後は機能を確認します。左右のスピーカーからの音は正常でノイズもありません。FMやAMも正常に受信できます。

メーターランプとダイヤル針のランプが切れていました。メーターのランプ交換は簡単ですがダイヤル針のランプは分解修理が必要です。ダイヤル針のムギ球を取り外します。ムギ球を実測して直径3mm、ムギ球のリード線で電圧が5.2Vです。リード線付き6V、直径3mmのムギ球を用意してダイヤル針に装着すれば修理は完了です。電源を入れるとブルーのダイヤルスケールに針がオレンジ色に輝く美しい照明が復活しました。

一聴してわかるのは余裕のある豊かな低音が魅力のレシーバーです。 FMステレオ放送のS/Nは良好で澄み切った音楽を聞かせてくれるのは特筆すべき点です。ジャンルを選ばず、どんな音楽でも瑞々しく表現してくれます。Technicsというのオーディオ・ブランドに相応しい高い性能と優秀な音質のレシーバーだと思います。

2023/02/10

Marantz マランツ PM-64AV プリメインアンプ

Marantz マランツ PM-64AV プリメインアンプの紹介です、1989年頃、60,700円の映像端子を搭載したプリメインアンプです。当時のプリメインアンプは50,000円を超えると音が一段良くなると感じています。ただし、2〜3年経つと音質が劣化する製品が多かったです。音質劣化は徐々に進むのでほとんどの人は気づかなで使っています。今回はジャンク品を修理します。修理により当時の新品に近い音を聴けないかと期待しています。

背面パネル

個人的にAV機器は嫌いでオーディオに特化した製品が好みです。PM-64AVは映像も扱いますが、プリメインアンプに映像機能を追加した構造なので好感がもてます。写真を見ると電源トランスと中央のパワーアンプに多くの資源が投入された製品のようです。オーディオ信号はTONE回路をとおりパワーアンプへ流れるシンプルな構成です。映像機能は省いてアンプの充実を図ってほしかったところです。まずは音声系の故障診断をします。ヒューズ切れはありません。焼け焦げたり変色した箇所もありません。試しに電源を入れてみますが異音や異臭もなくヒューズも切れないようです。しかし、スピーカー保護回路が働きスピーカー用リレーが動作しません。

電源回路の電圧は正常、パワーアンプ入口でLRモニターしてOKです。ヘッドホンからの出力はNGです。パワーアンプの前段にあるSTK3062Ⅳの各端子電圧を測るとNGです。プリアンプ相当のIC故障です。このICは取扱う店が少ないのでAmazonChips Gateから購入します。IC×2個で2850円で中国から20日ぐらいで送られてきます。ICが安く買えるので気長に待ちます。ブロック電解コンデンサなどの劣化部品を交換します。次にSTK3062Ⅳをヒートシンクごと取り外してから交換します。

パワーアンプ修理後に電源を入れてみます。電源ONから数秒遅れてスピーカー用リレーがカチリと動作しました。しかし、ヘッドホンやスピーカーの左右から音がでません。PM-64AVのリレー回路は複雑でヘッドホン用リレーを通してからスピーカーA.Bのリレーに接続されています。スピーカー用リレーは動作しますのでヘッドホン用の緑色のリードリレー日立L24が故障しているようです。

リードリレー日立L24ははるか昔の廃品種で入手できません。代替品として富士通リレーRY5W-K(24V)を組み込んでみました。リレーは動作してヘッドホンからは音がでるようになりました。しかし、スピーカー用リレーが動作しなくなり結果はNGです。

富士通リレーRY5W-K(24V)を入れると保護回路用IC:TA7317Pではスピーカー用リレーを駆動できないようです。交換したリレーRY5W-Kに電流が流れ過ぎるのか内部抵抗が大きく電圧が低下するのかが原因と思われます。交換したリレーRY5W-Kを取り外すとスピーカー用リレーが動作します。手持ちのリレーでは不具合が発生したので残念です。リレーは外して接点間を赤、黒のジャンパーで直接接続します。これによりスピーカー用リレーも動作してスピーカーから正常に音がでるようになりました。この方法の欠点はヘッドホン用リレーがないため電源ON時にヘッドホンからポップ音が入ることです。修理が残っている映像系は使用しませんので機能確認もせずに残置としました。

音質は奥行や量感もあり締まった低音が気持ちいいです。高音は上まで延びていて透明感もあります。音量を上げても余裕のあるパワーが良い感じです。音楽ソースの良し悪しがハッキリわかります。音色はアンプ自身の色付けするタイプではなく原音に忠実なタイプのアンプなのかもしれません。AVアンプだからと侮れません。PM-64AVは質の高い音がするプリメインアンプです。

2023/02/06

サンコー電子 SMP-70型(高性能FMマルチプレックス・アダプター・ユニット)

サンコー電子株式会社のSMP-70型(高性能FMマルチプレックス・アダプター・ユニット)の紹介です。50年ぐらい昔に秋葉原のお店でガラスのショーウンドウに並べてありました。当時、AM/FMチューナーを機能ごとにプリント基板化されている箱を見てもサッパリ何に使うのか理解できませんでした。おぼえているのは全ての基板を組み合わせるとAM/FMチューナーが完成するらしいとの事だけです。今回、ご紹介するSMP-70はトランジスタ式のFM-MPXの完成基板になります。最近、サンコー電子の製品はネットでは殆ど見ることはありません。しかも基板、ビス、ランプ、説明書が全てそろった未開封品です。

FMアダプターの製作には、ケース、トランス、スイッチ、電源ランプ、ヒューズホルダー、ラグ板、電解コンデンサ、整流用ダイオード、抵抗などを用意します。ケース、トランス以外は全て手持ちの部品で間に合わせました。

おおまかに部品のレイアウトを決めます。次に穴あけ作業をすれば部品の取り付け作業に進むことができます。

部品の取り付けが終わり配線すれば完成です。ステレオ・ランプは電球からLEDへ変更しました。 電源スイッチをONにすると電源部の出力はDC12Vで正常のようです。早速、FMチューナーのMPX OUTとFMアダプターを接続してみます。FMアダプターの左右の出力にモニターを接続してFMステレオ音声の確認をします。正常にFMステレオがモニターできました。

次にFMチューナー:SONY SA50ES、プリメインアンプ:ALPINE/LUXMAN LV-103のオーディオ装置を使いFM放送を試聴してみます。結果は想定外のNGです。SMP-70の出力回路はトランジスター2SC458で構成されていますが、LV-103をドライブできないようです。音が小さく不明瞭で使用に耐えられません。SMP-70の出力回路はどのオーディオ機器でも使われている一般的な回路です。回路のアースのとりかたなのかわかりません。原因が不明です。

しかたなく、MPX基板から出力回路を取り除いてマトリクスを通ったディエンファシス回路の出力をダイレクトにLV-103へ接続してみました。この結果は音声出力は小さいですが音質は良好でした。 やはり、SMP-70の出力回路に問題があったようです。同じサンコー電子のプリアンプ基板との接続を想定していたため、それ以外の機器との接続はNGなのかもしれません。しかしFMアダプターの出力が小さくアンプのボリュームをかなり上げる必要があることが課題です。

FMアダプターの音声出力を上げるためには出力回路を組みなおす必要があります。今回はSONONIA プリアンプ ne5532の完成品を使用することにしました。Amazonで注文して中国から約12日で品物は到着しました。価格は860円、大きさは36.5mm×35.2mmの超小型で、動作電圧の範囲は広くDC12V~30Vで使用できます。

プリアンプ ne5532を配線経路に沿って出力回路として組み込みます。改良したFMアダプターをLV-103と接続しても前回のような不具合は発生しません。FMアダプターの音声レベルは改善されLV-103でFMステレオ放送を良好に聴くことができます。音質ですがSONY ST-SA50ESより帯域が狭くやや音がこもった印象を受けますが十分良い音です。ようやくトランジスター式のFMアダプターが完成しました。

今回を含め製作したFMアダプターは2台目になります。左が今回のサンコー電子:トランジスター式SMP-70です。右はスター:真空管式MU-34になります。FMアダプターはモノラル真空管チューナーのテスト用として使用する予定です。趣味として管式FMアダプターTRIO AD-5を使っていますがトランジスター式とは音の出方が異なります。双方のアダプターによるFM放送の音質を比べて楽しめるものと期待してます。今回は50年経ってようやく実現したFMアダプターの製作でした。

2024.4.26

SONONIA プリアンプ ne5532は、動作は安定しているのですが帯域が狭く不満に思っていました。そのため、オペアンプ搭載型のプリアンプ基板と交換してみました。


標準搭載のオペアンプはNE5532Pです。高価ではありませんが音質には定評のあるオペアンプです。ソケット付のプリント基板なので、オペアンプのアップグレード可能なところがうれしいところです。

大きさは5㎝×4㎝で、電源12V~35Vで扱いやすい小型プリアンプです。場所がないので、2階建てで設置しました。コネクタ接続なので工作が簡単にできます。ただし、電源用のケーブルが付属していなかったので、手持ちのコネクタと交換して作業を進めました。

作業は30分程度で終了です。SONY SA50ESのチューナーと接続してみます。思ったとおり、こちらのほうが帯域は広く聞こえていい音がします。動作はとても安定していて十分に実用になることがわかります。今後はオペアンプを差し替えて音質をヒヤリングしてみたいと思います。

2023/02/01

Pioneer パイオニア SX-414 FM/AMレシーバー

 Pioneer パイオニア SX-414 FM/AMレシーバーの紹介です。1972年発売、39,800円の製品になります。シルバーメタリックを基調としてダイヤルスケールには黒を背景とした青い照明の文字が印象的で美しいパネルデザインです。フロントバネルの両端は無垢の木材はウッドケースに収納されレシーバーの高級感を引き立てています。SXシリーズの最下位グレードですがシンプルな機能と量感ある音質が魅力のレシーバーです。

背面はアンテナ端子、アンテナバー、スピーカー端子(T型)、RCA入出力端子などが配置されています。

SX-414の後ろ側のプリント基板がチューナー部(AMとFM)、前側のプリント基板がプリアンプとパワーアンプなどになります。1972年のレシーバーですから電解コンデンサは全て交換します。部品交換によりレシーバーの動作は安定して長期の利用ができるようになります。この段階で電源を入れFM放送を聞いてみます。左右から音はでますのでチューナー部、プリアンプ、パワーアンプは正常なようです。一聴してこのレシーバーは音がいいです。しかし、音の出かたが単調でステレオではないようです。後でFMチューナー部の調整します。

次にPhono端子とAUX端子から入力して試験をします。音は正常ですが接触が悪く不安定です。利用頻度が多かったのかピンジャックの中心にあるフォーク状の金物の接触不良が原因でした。そのため上の写真のようにピンジャックを交換しました。

修理は終わり最後にチューナー部の調整をします。受信感度、セパレーション、レベルメーターの振れ幅などを調整します。調整後のレシーバーは本当にいい音がします。上下の帯域のバランスも良好で音に厚みもあります。

音質がいいので更に改善したくなります。電源部の大容量電解コンデンサ2200μFを4700μFに交換します。

交換することで全体の靄が晴れて音の輪郭がハッキリと聴こえてきました。高音の出かたにはまだ少し粗さが感じられます。レシーバーによっては低音が出ない機種が数多くあります。TONE回路やラウドネスを使えば、それなりに低音を出せますが音は不自然になります。SX-414は最初から量感がいっぱいの中音〜低音を聴かせてくれます。この機種の本来持っている音質なのでしょう。ジャンルを選ばずに音楽を楽しむことが出来ます。SX-414は最下位グレードですが完成されたレシーバーアンプです。シンプルな機能と良好な音質を持つお勧めのレシーバーかと思います。

2023/01/14

Victor ビクター JR-S3 FM-AMステレオ・レシーバー

 Victor ビクター JR-S3 FM-AMステレオ・レシーバーの紹介です。1973年発売で52,900円のレシーバーです。大きなダイヤル目盛りと2つのメーター、鮮やかなグリーンに光る文字盤が印象的なパネルです。ガラス奥の黒い文字盤を明るいアルミパネルで囲い、アルミのツマミと大きなトグルスイッチを配置した垢ぬけたデザインです。60年後半のレシーバーにはない陽気で明るい雰囲気を持っています。いかにも音楽を楽しんでくださいと思わせるレシーバーです。更に今回のJR-S3は別売のウッドケースに入り高級感も漂います。

右からアンテナ端子、入力端子、中央の四角いカバーの中はパワートランジスタ:2SA765/2SC1445とヒューズが入っています。左側はスピーカー端子、プリOUT端子とパワーIN端子が配置されていて本格的です。

内部は大きな2つのプリント基板で構成されています。奥の基板は半分が電源回路で残り半分がパワーアンプ回路です。中央はFMとAMのチューナー基板です。大きなフライホイールがありますので小さいアルミのツマミですが適度に重くチューニング感覚は非常に心地いいです。

 手前左から簡単なプリアンプを含むボリュームとマイク回路や各種回路の基板とTONE回路のプリント基板が格納されています。ボリュームとTONE回路はかなり遠く離れたデザイン優先の苦しい配置です。

ヒューズ切れはありませんが、いきなり通電しての試験はしたくありません。まずは劣化部品の交換をします。 

次にボリュームとマイク回路や各種回路のプリント基板の劣化部品は全て交換します。TONE回路の基板では電解コンデンサーの下部が膨らみ劣化が進んでいます。ここの劣化部品もすべて交換しました。

 

ここで初めて通電してみます。ヘッドホンでFM放送を聞いてみます。FMチューナー部は無事のようです。選局・ステレオランプ点灯も正常で放送が聞こえます。ただしRightのみ正常でLeft側は無音です。外部入力から1kHzのテスト信号を入れPRE OUTで確認してみました。上の写真がその波形で正弦波が歪んでいますので入力~PRE OUTまでの回路の故障です。

波形の歪ではモニターによる故障探査は無理なので。テスト信号を入れたままオシロスコープで故障個所を探します。TONE回路を通すと歪みます。 TONE回路の出力段のトランジスタ:2SC458が故障していました。交換でLeft側の音声波形は正常に戻りました。

スピーカーを接続してヒヤリングしてみます。元気で切れのある音を聴かせてくれます。高音の抜けもよく中域から低域までよく出て聞かせるメリハリのある音です。ロックやポップスなどに向いているのかもしれません。カラッとした音でしっとりとした味わいではありません。どの音楽を聴いてもレシーバー特有の音質を感じます。この音はレシーバーのデザインと不思議にマッチしているような気がします。このレシーバーを聴いているとローリング・ストーンズやカリー・サイモンの当時の曲が蘇ってきます。