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2024/10/20

CROWN TR-690 6石トランジスターラジオ

 

CROWN TR-690 6石トランジスターラジオの紹介です。1960年頃の製品になります。今回のラジオは動作品なので修理作業はありません。

 

このラジオはクラウンのロゴマークや装飾ガラスも残っています。スピーカーカバーやパネルに傷もなく文字消えもない良好な状態です。

 

裏蓋を外した内部の様子です。ゲルマニウムトランジスタが6石確認できます。プリント基板を固定するネジの塗料が残っているので、プリント基板は取り外したことのない状態のようです。

 

ポリバリコンはMITSUMI PVC-2Zの小型2連です。カーボン抵抗が使われているので古さを感じます。トランジスタのサビも少なく内部の状態も良好です。


横からの写真です。ダイヤルとボリュームが平行になった珍しい構造です。ダイヤルとバリコンはギアで連動させているのでしょうか。誰も触った形跡がないので取外して構造の確認は遠慮しました。

当時の取扱説明書には配線図が掲載されています。 

ラジオと配線図を比較してみると、2SA101×2(配線図)⇒2SA12×2(実装)です。

ラジオと配線図を比較してみると、2SB171(配線図)⇒2SB75(実装)です。写真はありませんが、2SA102(配線図)⇒2SA15(実装)、2SB172×2(配線図)⇒2SB77×2(実装)です。

ゲルマニウムダイオードは、配線図1N34A⇒1S80が実装されています。配線図より古いトランジスタやダイオードが使われています。ラジオと元箱の年代が異なります。ラジオ本体はトランジスタの古さから初期の貴重な製品です。

ラジオの元箱です。元箱もきれな状態です。

元箱の蓋を開けた状態です。茶色のラジオカバーは欠品です。元箱内部の梱包はオリジナルではありません。イヤホンと茶色のイヤホンケースは残っていました。

裏面の写真を忘れていました。

取扱説明書です。

以上が今回ご紹介した内容です。鮮やかな赤に装飾を施したラジオです。1960年頃のポケットラジオの雰囲気が少しでも伝わったでしょうか。

2022/10/10

CROWN クラウン Melody Coins HT-430S

 

 CROWN クラウン Melody Coins HT-430Sの紹介です。レトロなデザインのラジオで今でもオークションなどで入手できます。海外のサイトによると1963年頃の製品のようです。6石トランジスタ、1ダイオードのトランジスタ・ラジオです。

このラジオの最大の特徴は、メロディ・コインの製品名のとおりコインを入れるとラジオが聞ける貯金箱であることです。実際にはコインを完全に入れないで挟まった状態にするとラジオのスイッチがONになりラジオを聴くことができます。ラジオを止めるときはOFFボタンを押すことでコインが貯金箱に入りラジオがOFFになる仕組みになっています。

 

私の持っている1965年ラジオ雑誌の新製品コーナーでは、HT-430が紹介されていました。デザインが若干異なる型番なのでしょうか。

HT-430SではありませんがHT-430のサービス・マニュアルに載っている回路図です。ほぼ同じ構成かと思います。

私が入手したHT-430Sは外観はいいのですが貯金箱の鍵がありません。鍵は昔の木製の引出しの鍵を少し削ることで代用できます。また、鍵がなくても貯金箱のネジ2本を外すことで蓋を取ることもできます。そして、貯金箱の蓋をロックしている平たいバーを手で押せば鍵は開錠できます。鍵を開けたら10円玉がでてきました。元オーナーも鍵失くしていたみたいです。その隣の蓋は電池ボックスです。単3×4本(6V)で動作します。

上蓋を開けラジオ・パネルの2本のネジを外すと本体を取り出せます。本体を裏返すと左がコインを挟むスイッチ機構、中央がボリューム、右がラジオ本体です。

 
コインのスイッチ機構です。わかりやすいように10円玉を挟んであります。先に半球のバネ付きの棒でコインを挟むことでラジオのスイッチがONになります。OFFボタンを押すと半球のバネ付きの棒が開きコインは落下してラジオがOFFになる仕組みです。
6石トランジスタ・ラジオの基板です。音響機器メーカ・クラウンが製作しただけのことはあり、HT-430Sはラジオの感度が非常に良いです。
ボリュームにガリがあるので分解清掃をします。ふたを開けコンタクト・スプレーを綿棒につけて黒いカーボン面に塗りながら清掃します。あまり、こすり過ぎるとカーボンが摩耗してボリュームを壊すので注意してください。清掃でボリュームのガリはなおりました。
電池ボックスにサビがあり、このような状態の場合はスプリング交換もしくは電池ボックス本体ごと交換します。今回は電池ボックスを交換しました。
上蓋には締めたとき接触面の傷がつかないように丸いシールが上蓋の隅に貼られています。シールが摩耗して役目をはたしていなので、ボックス用4足シールタイプを2か所張り付けて補修しました。最後に上蓋の蝶番にサビが出ているので黒く再塗装して終了です。
クラウンさんはHT-430S以外にもユニークなラジオを多く製造しています。現在ではレトロな雰囲気のHT-430Sのようなラジオは製造されていないのが残念です。HT-430Sは誰が見てもかわいいらしく届いて修理してから半日もたたないうちに家内にさらわれて行きました。