1.概要(電解コンデンサを使わないラジオ)
もうラジオは買わないと思ったのですが、オークションでラジオ内部の写真をよくみると電解コンデンサーが見当たりません。珍しいので、誘惑に勝てずポッチと押して買ってしましました。調べてみると、サンヨー 6C-19B型 6石スーパー 三洋電機(株) 1962年 6,400円とこのとこです。
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| サンヨー 6C-19B型 |
2.特徴(電解コンデンサを使わない理由)
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| 電解コンデンサを使っていない内部 |
1962年(昭和37年)当時は電解コンデンサーの信頼性が低かったのかフィルムコンデンサーとコイルで回路を組んでいるようです。当時の電子回路でもコイルは極力使わない方向だったと思うのですが、信頼性重視もしくはコスト削減のためコイルを多用しているのか理由を知りたいものです。1つ言えることは、コイルを多用しているのでノイズには弱そうです。電解コンデンサーを使わなくてもコイルで同じ性能を実現させた当時の設計者にとっても現在のようなノイズだらけの生活空間はさすがに想像できなかったと思います。しかし、劣化しにくい部品で構成されているためか59年たっても部品交換もなく現役で活躍できるラジオだと思うとなんだかうれしい気持ちになります。ラジオを眺めていると勝手な妄想がとまりません。
3.修理
まずは、”鳴らないので普段つかいはできません”とのことなので蓋を開けて確認です。
電池ボックスのスプリングのサビがひどく、これでは通電しないので4.5Vを外付けでつないでみます。運よく故障個所はなく、このラジオは生きてました。生きているとわかれば修理作業です。
3-1.トランス
トランスのサビはひどい状態なので、トランスを基盤から取り外します。地金が出てくるまでサビを落として最後に紙やすりで仕上げ。塗装には我が家の車のカラーペイントを使います。サビ止め効果のある塗料で、筆までついていてとっても便利です。塗装により、少しは見れる状態になりました。
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| トランスにさび止め塗装 |
3-2.スピーカー
基板の裏側のスピーカー部分にサビが出ているので、電池の液漏れでもあったのでしょうか。これも同様に、丹念に地金が出てくるまでサビを落として最後に紙やすりで仕上げ。サビ止め効果のある塗料を塗れば、今後サビの心配はありません。
3-3.電池ボックス
壊れたラジオの電池ボックスのスプリングを修理部品に使いますが2か所交換が必要でした。
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| 電子ボックスのスプリング交換 |
3-4.イヤホン端子
イヤホン端子にはイヤホンを刺したときにスピーカーが切れる接点があります。音が出ないラジオの原因で、イヤホン端子の接触不良も多く見てきました。接点には、お約束のCRCのコンタクトスプレー(接点復活剤)をごく少量塗ればOKです。CRC 5-56ではありません。プラスチックを傷めないコンタクトスプレーを使います。
3-5.ボリューム
このタイプのボリュームは、つまみを外し茶色の薄いカバーを慎重に取り外します。綿棒にCRCのコンタクトスプレー(接点復活剤)をつけて抵抗をこすって清掃します。
3-6.ケースの洗浄
ラジオのケースは石鹸で水洗いします。ケースを洗うとラジオを持った時の手や指の感触がぜんぜん違うんです。
4.試験・調整
修理作業が終わったので、1度鳴らしてみます。
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| OSCとIF調整 |
全体に音が小さく受信状態がわるいので、調整をすることにしました。OSCコイルはロウで固めてあり触ると危険そうです。OSCコイルを使わないで、受信感度や目盛り位置もなんとか調整することができました。
個人的にいい感じで壊れているラジオの修理で、今日も2時間程度たのしい時間を過ごすことができました。